第一章・5-旧市街の女神と騎士-
2026-06-08
「ろくなものも出せないが、まぁそこに座ってくれ」 案内された家の中は、思いのほか掃除の行き届いた清潔な空間だった。所々に見られる老朽化による崩壊は丁寧に補修され、これならば暮らすには十分な空間だ。 部屋の中央に置か […]
第一章・4-旧市街へ-
2026-06-08
「・・・ごめんくださーい」 市街地からは若干離れた高級邸宅の並ぶ住宅街の一角で、カタリナはやけに立派な館の門を叩いていた。 レオナルド工房にて数日の寝泊りを繰り返し、この日も大して眠れぬままに朝を迎えたカタリナは、 […]
第一章・3-メッサーナ王国首都へ-
2026-06-08
「・・・メッサーナの地・・・か。久しぶりね」 客船を降りて港にたったカタリナは、丘陵状に並ぶ町並みの先にそびえる荘厳なるメッサーナ王宮を望みながらつぶやいた。 世界最大の大国、メッサーナ。 世界地図のほぼ中心に位置 […]
第一章・2-思わぬ再会-
2026-06-08
驚きを隠せない城の者たちに急な別れを告げて一人ロアーヌ宮廷を出たカタリナは、ミカエルの言を受けてすぐさまロアーヌを離れた。 町で馬車を借り、彼女が向かうは西の隣町であるミュルス。 ミュルスは西の水平の向こうにメッサ […]
第一章・1-旅立ち-
2026-06-08
それから幾日かがたつ間、カタリナはこれまた事務処理のお手伝いに終始していた。 その日も同じく仕事をこなしていたカタリナは日も落ちたころに、ここ最近にはなかった静かな夜を求めて中庭に下りてきていた。 ここ数日はなれな […]
