第三章・7 -試練を終えて-
2026-06-08
「よう、遅かったな」「うわ、もうそっちは終わってたのかぁ」 ポールとエレンが中央部分の吹き抜けに戻ると、そこにはすっかり寛いだ様子のカタリナとハリードがいた。 石造りの低い柵に腰掛けたカタリナの傍には、仄かに光を放つ兜 […]
第三章・4 -聖都での再会-
2026-06-08
カリカリと紙の上にペンを走らせる音だけが絶え間なく場を支配していた空間に、控えめなノックの音が二度響く。 「どうぞ」 それに返事をしながら、トーマスは窓から差し込む西陽に、時間の大体を知る。 部屋に入ってきたのは、此 […]
第三章・3 -北海を越えて-
2026-06-08
相も変わらず冷え込む北方の朝に身震いしながら、カタリナは術戦車の脇に立って眼下のキドラントを眺めていた。 昨夜はワインを空けたのち、カタリナはそのまま宿を一部屋とり、ポールはニーナのところに向かわせた。そして朝には […]
第三章・2 -元盗賊の悩み-
2026-06-08
月夜に一人外に出ていたポールは草葉のクッションに身をゆだね、その日一日自分は何をしたのかも思い出せないといった様子で、ぼんやりと上空を眺めていた。 昨日の朝にカタリナが教授と共にツヴァイクに戻り、自分はこうして無事 […]
