宵闇の国、月下の騎士団
2026-06-10
しんしんと雪の降り積もる雪原は踏みしめられた足跡を即座に白く上塗りしていき、重苦しく灰色に染め上げられた空からは今が日中だとは思えぬほどに、ちっとも光が漏れてこない。 ロアーヌ北方の関所を抜けてから数日。 本行軍演 […]
第六章・3 -怪傑ロビン-
2026-06-09
「ドフォーレさんも、こんなボロやに1000オーラムも出そうって言ってるんだぜ。金もらって出てったらどうだ!」 明らかに相手を恫喝する目的で発せられたであろう野太く不快な男の声は、薄い木製の壁しか持たぬ納屋の外まで響 […]
第二章・4 -北へ-
2026-06-08
「カタリナ様ー、お弁当お弁当!」「あ、サラありがとう。トーマスは?」 玄関で最終的な旅支度を整えたカタリナは、駆け寄ってきたサラからサンドイッチの入った包みを受け取りながら辺りをきょろきょろと見回した。 「トムはさ […]
