傭兵の日常と、少女の非日常
2026-06-10
ふと、自分の隣で今日も欠伸を一つ噛み殺しながら歩いている男をちらりと盗み見て、あたしもつられて欠伸をした。 北の地では特に目立つ褐色の肌と、見た目からして寒そうな砂漠の民の装束。そしてシワだらけの衣服からは想像出来 […]
第十章・4 -ツヴァイクトーナメント-
2026-06-10
「ざッけんじゃないわよ!!」 ニス塗りで丁寧に磨き上げられた分厚い木製カウンターを、あわや割ってしまうのではないかという勢いで振り下ろされた、固い握り拳。そして、ドゴンッという重苦しい衝撃音。からの、エレンの怒号。 […]
第三章・9 -前途多難な愛-
2026-06-08
ゴドウィンの変の後、カタリナがマスカレイド奪還の旅に出発したその日に、ロアーヌ侯爵ミカエルによってモニカ護衛のための新設部隊「プリンセスガード」の招集が成された。 主に貴族から選出された隊員に混じってまず声をかけられた […]
第三章・8 -ツヴァイクでの商談-
2026-06-08
「社内で話し合いを行った結果、是非とも我々をカタリナ•カンパニーの一員として迎えていただこうという結論に至りました」「分かりました。会長のそのご英断に、カタリナ社長も喜ぶことでしょう。これからは共に、世界経済の発展に尽力 […]
第二章・6 -生贄の噂-
2026-06-08
その夜以降、カタリナは船の中でポールとゆっくり話す機会は殆どなかった。船上でたまに見かけても、すっかり見張り付きとなってしまったポールはあくせくと仕事をこなしているだけだったからだ。 カタリナはあの夜は殆ど眠れずに […]
