—カラン…コロン…—— 「いらっしゃい」 イスカンダールから見て左側の扉がそっと開き、控えめにドアベルが響き渡る。 しかし、開きかけた扉自身がドアベルの音に驚いたかのように途中でびくりと止まり、僅かに外界との間にで […]
——カラン…コロン…—— 「いらっしゃい」 イスカンダールから見て左側の扉がそっと開き、控えめにドアベルが響き渡る。 入ってきたのは、短い銀髪の、美しい顔立ちをした女。 しかしてその美貌に似合わず使い込まれた軽鎧を […]
そこは、イスカンダールという名の男が一人で切り盛りする、小さなバー。 カウンター席が幾つか用意されただけの狭い店内で、そのカウンターの両端に其々入口があるという、不思議な作りをしている。 このバーがいつからあるのか、 […]
私が騎士になった理由?」 三百年の昔に四魔貴族をアビスへと退けた聖王が今も眠る地、聖都ランス。その脇を通って遥か南東のファルスまで抜ける長大なるイスカル河に沿い、内陸都市スタンレーへと向かって南下する道中の、小さな […]
「毎年思ってたけど、トムがこういうのちゃんとやるのって・・・ちょっと意外だよね」 首から下は簡素な黒い魔女のローブと、頭部は特徴的なとんがり帽子という出立ちのサラが、ふと、そんなことを言った。 彼女が視線を向けた先 […]