第七章・9 -最果て-
2026-06-09
耳を擘く轟音と共に『空』へと流れ落ちる、見渡す限りの水。水。水。 それは文字通り上下左右を見渡す限り、どこまでも、全く同じ光景だった。視界の続く限りその果てまでずっと、大量の水飛沫を伴い滝となって落ち続ける水がある […]
第七章・8 -発進-
2026-06-09
「・・・驚いた。これが船ですって・・・?」 豊かな胸部の下でしなやかに組んでいた腕を無意識に解きながら、水術師ウンディーネはその空間を正しく圧倒される様な思いで見回した。 空間全体から漏れ出でる様に仄かに青白い光が […]
第七章・7 -バンガード殺人事件-
2026-06-09
日中であるというのに何処か薄暗いその家屋の中には、数時間前に飛び散ったばかりであろうと思われる生々しい血痕が幾つも床や壁、そして家具にまで付着していた。 室内に充満した血の匂いと外から運ばれてくる潮風が最悪な割合で […]
第七章・6 -永久結晶と氷の剣-
2026-06-09
見上げれば、そこには満天の星空と見紛うほどの煌き。そこに輝く数多の光がいったい何処まで続いているのか、見上げども見上げども、一向に見当もつかない。 その場所を氷の銀河と名付けたのは、一体誰であったのだろうか。それは […]
第七章・5 -オーロラに包まれて-
2026-06-09
「あ・・・」「・・・どうかしたんですか?」 バンガードの宿で紅茶を飲みながらピドナへの定期連絡を認めていたカタリナの唐突な発声に、窓から身を乗り出して道端の猫と遊んでいたフェアリーが振り返った。 「いえ・・・そうい […]
