第四章・5 -夢の中のピドナ王宮-
2026-06-08
気がつくと、そこは大理石製の見事な装飾が為された廊下だった。 ここに至るまでにどのくらいの時間意識がなかったのか、それはカタリナには分からない。 だが今それを気にしても意味はなかろうと思い直し、隣でゆっくりと起き上 […]
第四章・4 -夢魔の誘い-
2026-06-08
必死の形相でメインストリートを駆け抜けてきた一人の少年がハンス邸の広い中庭で素振りをしているカタリナを漸く見つけたのは、その翌日の事だった。 思えばかれこれ数ヶ月前にもなる魔王殿の一件以来、殆ど顔を合わせていなかっ […]
第四章・3 -誓約の言葉と祝宴-
2026-06-08
久々に戻ってきたピドナのメインストリートの相変わらずの騒がしさに多少の懐かしさも覚えつつ、カタリナは慣れた足取りで夕刻のパブ•ヴィンサントを訪れた。 日が沈む前から既に賑やかさが漏れ聞こえる扉をくぐると、どうやら顔 […]
第四章・2 -戸惑い-
2026-06-08
席に座っても落ち着かない様子の皆に対して取りまとめを買って出たのは、なんとトーマスではなくポールだった。 「あー、ここで買ってでないと自己紹介のタイミングすらなさそうだったんでな。他は殆ど顔見知りみたいなんで手早く […]
第四章・1 -聖王の願い-
2026-06-08
この世界には、『聖王』と人々に語り継がれる一人の青年の願いが溢れていた。 三百年の昔、異世界に君臨する災厄の象徴たる四魔貴族をこの世界からアビスへと追い返したその人は、遠い未来に再度の死蝕が訪れる事を、この時既に感 […]
