第六章・10 -家出娘、啖呵を切る-
2026-06-09
「ハリード!?」「よう、無事だったようだな」 物々しい装備に身を包んだ衛兵に通されてやってきた浅黒い肌の傭兵を見たカタリナが思わず驚きの声をあげると、ハリードは場の緊迫感に似合わず陽気な様子で片手を上げた。 突然の […]
第六章・9 -家出少女、ヤーマスへ行く-
2026-06-09
見上げれば、容赦無く天空から降り注ぐ眩い太陽の日差し。そんな太陽の恵みをたいそう邪魔に感じて顔をしかめつつ、早々にその光を柔らかに反射する水面へと視線を移す。穏やかな水面はきらきらと光を弾きながらゆっくりと波打ち、 […]
第六章・8 -ドフォーレ商会-
2026-06-09
ピドナ商業地区の朝は早い。いや、朝というには如何せん早すぎる暁の時分から、商業地区は既に動き始めている。 特に港に早朝の船が着くあたりには、空が明るむ前から御構い無しに活発に通りを行く人たちで溢れる。トーマスはその […]
第六章・7 -救援と成敗-
2026-06-09
既に密林での異変を察知していたメッサーナ王国海洋警備拠点であるエデッサ砦を中継して、密林地域北部から上陸した妖精族救助隊一行。彼らが密林探索に突入してから現時点で、凡そ二日程が経っていた。 この時点でカタリナが切り […]
第六章・6 -サラと少年-
2026-06-09
朝日が浅い角度から差し込むヤーマスの町宿の一室にて。その日の目覚めは彼のこれまで生きてきた中で歴代堂々一位であろうと確信できるほどに、最悪だった。 どんな目覚ましよりも強烈な衝撃に脳髄が直接揺さぶられ、ポールは絞り […]
