第五章・5 -手掛かりを求めて-
2026-06-09
連なる見事な鍾乳洞を伝い、今まさに重力に導かれるままに滴り落ちた水が作る波紋が、岩の隙間からしんしんと湧き出る泉に広がる。 そうして長い年月を経て洞内に溜まった其処彼処の水溜りの幾つかには、窮屈そうにしながら小さな […]
第五章・4 -桟橋の老人-
2026-06-09
「爺さん、あんたがハーマンか?」 グレートアーチのサウスビーチにある桟橋で、ハリードは海を眺めていた男に背後から声をかけた。 幾人かの地元民から聞く事が出来た情報で、既にこの人物の容姿と名前、よくいる場所はわかって […]
第五章・3 -ティーはいかが?-
2026-06-09
「ブラックの財宝のありかを知りたくないか?160オーラムで教えるぜ」「・・・・・・」 見るからに不機嫌そうなハリードがえらく睨みを効かせた視線でそんな声に応えると、頭髪をモヒカンスタイルにした浅黒い肌の男は答えを聞 […]
第五章・2 -密林を進む-
2026-06-09
間もなくグレートアーチだという船員の合図と入港準備に走り回る複数の足音を耳にしながら、閑散とした船内食堂に陣取ったハリード、エレン、ポールの三人は神妙な面持ちで三方から向かい合っていた。 あの嵐から、現時点で五日が […]
第五章・1 -妖精との出会い-
2026-06-09
ピドナから出港してトリオール海を南西に抜け、十数年前に新しく建設されたばかりだというエデッサ島に聳え立つ巨大な砦を遥か遠方に仰ぎながら、カタリナ達一行を乗せた船は日程通り順調に温海海域へと進入した。 世界に四つある […]
