第十章・2 -馬鹿げた選択-
2026-06-09
予定通りミュルスを発った翌日午後にはロアーヌへ入り、久方ぶりのロアーヌ宮廷でどこか落ち着かない一夜を明かした、翌朝。 日の出前のまだ仄暗い時間帯にふと目が覚めてしまったカタリナは、寝巻きの上に一枚羽織っただけのラフ […]
第六章・5 -月明かりの下で-
2026-06-09
ロアーヌ軍制圧下の出城にて行われたロアーヌ侯爵ミカエルと神王教団教長ティベリウスの会談は、それまでの両軍が相見えた戦の数と規模からすれば驚くほど静かに、そして呆気なく終わった。 この会談により、両軍間にて不可侵条約 […]
第六章・3 -怪傑ロビン-
2026-06-09
「ドフォーレさんも、こんなボロやに1000オーラムも出そうって言ってるんだぜ。金もらって出てったらどうだ!」 明らかに相手を恫喝する目的で発せられたであろう野太く不快な男の声は、薄い木製の壁しか持たぬ納屋の外まで響 […]
第六章・2 -ヤーマスでの作戦-
2026-06-09
光の届かぬ無限に続くようにも思える深い深い闇の底で、何かがずるり、と蠢く気配があった。 その気配は、複数。それらの気配は其々が、まるで長き眠りから覚めたばかりのように緩慢な動きで起き上がる。 ふと、その場に炎が灯る。そ […]
第五章・幕間 -拡大する戦線-
2026-06-09
「退け、退けぇーー!!」 幾重にも折り重なって飛び交う怒号の中、リブロフ軍指揮官ヴラドが無念を多分に滲ませながら全軍退却を叫ぶ。それを耳にしたラッパ兵がそれもやむなしと言わんばかりに即座に全軍退却を知らせる合図を甲 […]
