第二章・4 -北へ-
2026-06-08
「カタリナ様ー、お弁当お弁当!」「あ、サラありがとう。トーマスは?」 玄関で最終的な旅支度を整えたカタリナは、駆け寄ってきたサラからサンドイッチの入った包みを受け取りながら辺りをきょろきょろと見回した。 「トムはさ […]
第二章・3 -世界一の商会-
2026-06-08
一週間ほども療養していたら、驚くべきことにすっかりカタリナの怪我はふさがってしまっていた。 ブォン、と庭で太めの木刀を使い軽く素振りをするカタリナ。その剣筋は体が鈍っているため本調子でこそないものの、体に違和感は何 […]
第二章・2 -腹拵えとティータイム-
2026-06-08
「うまっ!?」 第一声は、それであった。それ以外の言葉が思いつかなかったのだ。 かつて無い奇妙な面子で食卓を囲む。広いテーブルの上には焼きたてのパンに手の込んだ色とりどりのサラダ、そして芳しい香りを放つメインディッ […]
第二章・1 -憂鬱な目覚め-
2026-06-08
淡い陽に照らされて少しずつ意識が覚醒し始める。 穏やかな光に包まれながらそっと目を開けると、そこは木造の天井だった。それに気がついて数度瞬きをすると、次の瞬間には左肩に鈍い痛みが奔る。 「・・・ぅ・・・」 なるべ […]
第一章・4-旧市街へ-
2026-06-08
「・・・ごめんくださーい」 市街地からは若干離れた高級邸宅の並ぶ住宅街の一角で、カタリナはやけに立派な館の門を叩いていた。 レオナルド工房にて数日の寝泊りを繰り返し、この日も大して眠れぬままに朝を迎えたカタリナは、 […]
