第四章・1 -聖王の願い-
2026-06-08
この世界には、『聖王』と人々に語り継がれる一人の青年の願いが溢れていた。 三百年の昔、異世界に君臨する災厄の象徴たる四魔貴族をこの世界からアビスへと追い返したその人は、遠い未来に再度の死蝕が訪れる事を、この時既に感 […]
第二章・4 -北へ-
2026-06-08
「カタリナ様ー、お弁当お弁当!」「あ、サラありがとう。トーマスは?」 玄関で最終的な旅支度を整えたカタリナは、駆け寄ってきたサラからサンドイッチの入った包みを受け取りながら辺りをきょろきょろと見回した。 「トムはさ […]
第二章・2 -腹拵えとティータイム-
2026-06-08
「うまっ!?」 第一声は、それであった。それ以外の言葉が思いつかなかったのだ。 かつて無い奇妙な面子で食卓を囲む。広いテーブルの上には焼きたてのパンに手の込んだ色とりどりのサラダ、そして芳しい香りを放つメインディッ […]
第二章・1 -憂鬱な目覚め-
2026-06-08
淡い陽に照らされて少しずつ意識が覚醒し始める。 穏やかな光に包まれながらそっと目を開けると、そこは木造の天井だった。それに気がついて数度瞬きをすると、次の瞬間には左肩に鈍い痛みが奔る。 「・・・ぅ・・・」 なるべ […]
第一章・3-メッサーナ王国首都へ-
2026-06-08
「・・・メッサーナの地・・・か。久しぶりね」 客船を降りて港にたったカタリナは、丘陵状に並ぶ町並みの先にそびえる荘厳なるメッサーナ王宮を望みながらつぶやいた。 世界最大の大国、メッサーナ。 世界地図のほぼ中心に位置 […]
