第一章・6-指輪と少年-
2026-06-08
今より六百年を数える昔から三百年の年月を数えるまで、その地は世界の恐怖の中心であった。 約六百年前、死蝕の中ただ一人生まれたその子供は偉大なる生命として祝福された。だがその子供は死に魅入られて魔王となり、異世界アビ […]
第一章・5-旧市街の女神と騎士-
2026-06-08
「ろくなものも出せないが、まぁそこに座ってくれ」 案内された家の中は、思いのほか掃除の行き届いた清潔な空間だった。所々に見られる老朽化による崩壊は丁寧に補修され、これならば暮らすには十分な空間だ。 部屋の中央に置か […]
第一章・4-旧市街へ-
2026-06-08
「・・・ごめんくださーい」 市街地からは若干離れた高級邸宅の並ぶ住宅街の一角で、カタリナはやけに立派な館の門を叩いていた。 レオナルド工房にて数日の寝泊りを繰り返し、この日も大して眠れぬままに朝を迎えたカタリナは、 […]
