第八章・10 -竜騎士-
2026-06-09
タフターン山とロアーヌの間に敷かれた、長大なるロアーヌ騎士団の防衛拠点。ここに駐屯するロアーヌ軍を取り巻く戦況情勢は、直近のある時を境に一変した。 第一の転機は、年明け早々にメッサーナ王国からの支援物資が拠点に届い […]
第八章・9 -諸王の都-
2026-06-09
永遠に続くかにも思われた灼熱の砂漠を越えたその先には、見渡す限りに広がる巨大な岩壁群が静かに佇んでいた。 周辺は視界の限り砂の海しかない場所で、これは大変に目立つようにも思えた。しかし、岩壁のある高さが砂漠の中で窪 […]
第八章・8 -魔龍公-
2026-06-09
アビス、と呼ばれる世界がある。 深淵という名を冠するその世界には、その名以外に、何もなかった。 広がる一面の荒野は、その全てが悉く、焦土と化している。 生けるものの気配は殆どなく、ただ生物としての仕組みを超越した強 […]
第八章・7 -竜との野営-
2026-06-09
思い返せば、空を飛ぶのは人生で二度目だな、などと、ふと思う。 一度目は、そう。南方は密林の奥にて、妖精族の長に招かれ妖精の里に向かう時に、フェアリーと共に風に乗って。 あの時に全身で感じた浮遊感は、きっとこの先何年 […]
第八章・6 -ゲッシアの地-
2026-06-09
夜間に起きた、もはや幾度目かも定かではない妖魔の急襲を辛くも退けた、明け方のロアーヌ南東、対四魔貴族軍のロアーヌ軍防衛線最前線。 未だ戦火の収まる気配が全くないこの戦線に駐屯するロアーヌ侯国騎士団は、その朝、戦場に […]
