用語設定
・こちらではロマサガ3世界および妄想長編に登場する地名等の用語について、妄想設定を交えて記載しております。
一部公式資料の文言も置いてあるのですが、段落変わったら大抵あとは妄想なので、その辺はなんとなくみていただいての判断をしていただければ、と思います。
・見たい箇所をクリックorタップしていただければ、詳細が出ます。
更新履歴:メッサーナ地方に魔王殿、洞窟寺院跡を追加
地域・都市・ダンジョンなど
ロアーヌ地方
・ロアーヌ侯国
NTT出版「ロマンシングサガ3プロローグ」によれば、【移民による開拓を奨励し、開拓民は自分で開拓した土地を所有できる。辺境部には、それら独立開拓民の村が広がっている】とのこと。
魔王の時代に一度廃墟になっているそうで、後にフェルディナントによって再建され、フェルディナントに付き従ったものが多く住む、とのこと。それが後のロアーヌ貴族なのでしょうね。
ミカエルの家名であるアウスバッハはドイツ語を大元としたものでしょうから、ロアーヌという国もドイツをベースとしたイメージなのでしょうね。
しかし筆者は、ロアーヌを完全にフランスイメージで描いています。妄想番外編で描いているロアーヌ宮廷の庭園なんかは、完全にヴェルサイユ庭園のイメージです。さすがにあれほど広大ではないでしょうが。
ロアーヌのトレード物件にロアーヌワインというものがありますが、ここでできるワインの味わいも完全にメドックのそれをイメージしています。ワイン好きらしいミカエルに似合うのは、やはり赤ワインでしょう。ドイツに赤ワインのイメージが強くないのも、フランス寄りのイメージになった大きな要因です。
ロアーヌ周辺には二つの湖があり、それぞれ東にチル湖、南にヌシャート湖です。それらを過ぎた南東にタフターン山があるので、そこから流れ出た水が二つの湖を介してヨルド海に流れつくのだろうな、なんて地理想像をしています。
・港町ミュルス
NTT出版「ロマンシングサガ3プロローグ」によれば、昔は小さな漁村だったのがフェルディナントが遠征の拠点として以来発展し、今は侯国の海の玄関として発展している、とのことです。
ロアーヌ最大の港町、という位置付けですから、相応に大きな港を有した街だろうなぁと思っています。トレード物件であるミュルス海運が所有するガーフィールド造船所の船大工たちが連日連夜、酒場で豪快に酒盛りをしている姿がありありと想像できます。
超個人的な設定ですが、このミュルスからロアーヌまではしっかりとした街道が整備されており、そこはきっと偉大なる開拓者を称え「フェルディナント街道」なんて呼ばれているに違いない、と妄想しています。
・開拓村シノン
NTT出版「ロマンシングサガ3プロローグ」によれば、チル湖の近くに位置し、独立自治を行い自警団も組織されており、穀物を中心とした農業生産が村人の生活を支えている、とのこと。
トーマスの祖父が開祖かどうかまでは分かりませんが、ロアーヌ侯国が奨励する移民開拓によって誕生した、比較的新しい村であろうと思われます。
開拓者協会がここにあることから、やはりベント家の剛腕によってか開拓村の中では確立された立ち位置にいたのではないか、と予測できます。
シノンベント牧場とカーソン農場がトレード物件にありますが、トーマスだけじゃなくて案外カーソン姉妹も、農場経営していた家柄ってことで村の中では裕福なお嬢様の部類だったのかもしれませんね。ますますユリアンが緑髪以外の個性なしを加速させていきます。
・タフターン山
エルブール山脈に連なる、世界最高峰の山。頂上は常に霧で覆われており、その霧の先には四魔貴族ビューネイの巣があると言われているそうです。
マップでも中間地点があるあたり、高い山を想像させますよね。妄想作中では残念ながらほとんど描写していませんが、ここをしっかり描写しようとしたら本当にガチの登山になるだろうなって思っていたので、そこの下調べをしなくて済んだ分、グゥエインルートでほんとよかったな、って思ってます・・・笑
ロマサガ3世界では最高峰とのことですが、とはいえ主人公らが特別な登山装備なしに登れるあたり、いわゆる8000m級の山ではないだろうな、と予想しています。特別な装備がなくとも基礎体力や高山病への警戒がしっかりあれば登れるとなると、こちらでいうところのキリマンジャロ(5895m)あたりでしょうか。筆者も富士山(3776m)は登頂したことあるんですが、それ以上は想像できない世界ですね。
・ビューネイの巣
タフターン山の山頂、霧に覆われた先にある魔龍公ビューネイの守護するアビスゲートがある場所。
妄想本編では演出上残念ながら登場していないですが、ここのBGMはかなりお気に入りなんですよね。
マップのテイストはどちらかというと洞窟内のイメージですが、このBGMからは本当に険しい山岳地帯を進み、迫り来る魔物を相手するようなシーンがありありと脳裏に浮かびます。
グゥエイン共闘ルート選ぶとここに立ち寄らないプレイヤーも多いでしょうから、なんだかんだ不遇なダンジョンですよね。
まぁ、ライフトラップ避けるの面倒なので私もあんまり行かなかったクチですけど・・・笑
・ヨルド海
四つの内海の一つであり、最も外海から奥まった場所にある、ロアーヌ地方とポドールイ地方を繋ぐ海域。
そもそも内海について公式から碌な説明はないので、自由に妄想します。
ヨルド海は最も奥まった場所にあり、各内海を繋ぐトリオール海から流れ込む温暖な気候と、北部から流れ込む寒冷気候、そしてタフターン山を始めとした長大なエルブール山脈から時折降ってくる風に翻弄され、内海の中では最も表情を変えやすい海、という妄想をしています。
本編でも触れていますが、変わりやすい風、比較的浅い水深などを特徴とすることから、横帆の大型帆船よりも中型くらいの縦帆船舶での航行に適する海域だろうな、と。
また、資料などに載っている地図を見る限りヨルド海の北方、ツヴァイクに至る前にはほぼ海を分断するように半島が突き出ており、島も連なっています。これはエーゲ海のような多島海の特徴を思わせますから、この点でも縦帆船が活躍しそうです。
はい、大航海時代で得た知識です。
・エルブール山脈
タフターン山を含む、世界で最も長大な山脈。ロアーヌ地方や南メッサーナ、果ては見捨てられた地まで連なり地域を隔てている。
NTT出版の冒険ガイドブックについているマップが一番見やすくてよく見るんですが、ほんと他の山脈とは桁違いにでかいんです、エルブール山脈。
原作中では言及されず資料の中で地名くらいしか出てこないですが、こういう場所は色んなドラマがありそうなネタの宝庫ですよね。
現実世界で最も長大な山脈と言えば南米のアンデス山脈ですが、タフターン山のところでも触れている標高のイメージからしても、エルブール山脈はアンデスに似通った特徴を持っているんじゃないかなぁ、と妄想しています。
山脈にひっそりと佇む隠れ里や、マチュピチュ的な古代の遺跡、ウユニ塩湖のように幻想的な光景など、ビューネイの巣以外にも色々と妄想が掻き立てられます。
ロマサガ2でも後半の大きなイベントとしてヤウダ地方のチカパ山を越えて古代人の都へと向かう展開を選べますが、やはり長大な山脈というのはその存在だけでドラマを感じさせます。
メッサーナ地方
・王都ピドナ
NTT出版「ロマンシングサガ3プロローグ」によれば、メッサーナ王国は魔王に滅ぼされた後、パウルスによって新たに建国された国。国王自ら軍を指揮するのが伝統。ピドナはメッサーナ王国の王都であり、世界最大の都市。旧王宮は魔王によって破壊され、そこに魔王殿が建てられた、とのこと。マイカン半島南部に位置しており、世界地図でもほぼ中央にある都市で、地域的には南メッサーナに区分される。
世界最大都市の名に相応しく、広大でマップも分割され施設数も多いですね。どのような形をしているのか、想像を掻き立てられます。
個人的には丘の上に王宮があり、そこから海へと下るにつれて貴族街、商業地区、市街、港という階層構造をしているんじゃないかなと妄想しています。
最も広いのが市街地であり、職人街、平民街、港湾地区に大きく分かれるのではないかとマップ切り分けを見ながら妄想。そしてそこから西に行けば、スラム街でもある「旧市街」がある。
位置としてもまさに世界の中心で、トリオール海とヨルド海を繋ぐ海峡の北岸に位置し、そこの流通支配権を握ることで大きく発展したであろうことが伺えます。
単に貿易特化する観点ならば、もっと南西のマイカン半島最南端あたりにいけば、丁度トリオール海中央北部で各内海をバランスよく睨める立地があります。ゲームには登場こそしないものの、そこにも間違いなく貿易で賑わう街があるでしょう。
ですが王都はそこではなく、ヨルド海へ向かう海峡支配に適した位置にある。このことから、単に流通の利便性のみではなく有事の際の地理的優位性をちゃんと考えられているのだなぁ、なんて感じたりもしますね。
・砦町ファルス
NTT出版「ロマンシングサガ3プロローグ」によれば、国防と経済活動において重要な拠点、とのこと。また同社出版の冒険ガイドブックでは、野心的な軍事主義勢力であるとされている。
ヨルド海沿岸、イスカル河の河口に位置し、地域的には北メッサーナに区分される。
北部山脈からランスの脇を通ってヨルド海に流れ込む長大なイスカル河の河口に位置するというだけでも、メチャクチャ重要な流通拠点であることが伺えます。ここの都市だけで造船所や海運がトレード物件に出てくるのも頷ける規模でしょう。
メッサーナ王国の中でもかなりの重要都市だと思われますから、ここの軍団長は王国内でも相応の発言権を持っているんじゃないかな、と妄想できます。
野心的な軍事主義勢力、という設定も妄想を掻き立てますね。同国都市であるスタンレーとのいざこざを戦で解決しようとするあたりが、脳筋らしくて非常に好感が持てます。
モニカがオープニングイベントで流れ着くパターンもあり、「ぬれてにあわ(=正確には【濡れ手で粟】であり、大した苦労もせず多くの利益を得る意の諺)」の夫婦がいることでも有名です。モニカ編やってない人には意味不明すぎるセリフですよね、あれ。
・スタンレー
NTT出版「ロマンシングサガ3冒険ガイドブック」によれば、プライドの高い弱小勢力、とのこと。ファルスと同じく、地域としては北メッサーナに区分される。
ファルスとは半島を挟んだ反対側、静海沿岸沿いに位置する街ですね。実はマップ全体から見る都市間距離としては、ヤーマスが最も近いです。そう考えるとヤーマス=ピドナ間の陸路流通の中間地点として栄えていても良さそうな気もしますが、どうにもパッとしないところを見ると、恐らく両都市間は海路流通が主体なのでしょう。
トレードで一定条件を満たすと出現する物件「スタンレー陶器」なんかが案外、町おこしの鍵かもしれませんね。
プレイヤー的にはファルスと争っている印象が主だと思いますが、これはゲーム中では「ピドナで台頭するルートヴィッヒとの関係性」が囁かれています。ファルスと争ってもルートヴィッヒが喜ぶだけ、とバーのマスターがぼやいてくれますが、このフレーバーから、この時代のメッサーナ王国は全く一枚岩ではない、ということが分かりますね。色々とそういう部分の妄想は掻き立てられるのですが、その辺りの背景を描こうと思うだけで恐らく一章使ってしまいそうですから、そこまで触れていませんが・・・笑
・リブロフ
公式には特徴の言及が見当たらない都市。資料によって微妙に都市の位置がずれがちだが、地域的には南メッサーナに区分され、トゥイク半島のヨルド海沿岸側に位置し、ナジュ砂漠へ向かうアクバー峠へと繋がる。
プレイヤー的にはラザイエフ商会の街であり、原作設定としてはルートヴィッヒの出身地とされています。
位置的には、ナジュ地方との流通を一手に担う様子が地図から伺えますね。現実世界に照らし合わせると、欧州とアジアの境目にある東欧国家ってところでしょうか。
手段を選ばずのし上がったルートヴィッヒ、お家騒動渦巻くラザイエフ家、そしてナジュ王国滅亡で逃れてきた人たちが暮らすなど、結構ゲーム中でも重い設定が渦巻く都市だったりするので、背景妄想するには結構面白い都市だよなぁ、と思います。
またトレード物件も豊富で、個人的には恵み豊かな観光地としても非常に優秀な土地柄なんじゃないかな、と妄想しています。
・エデッサ要塞
NTT出版「ロマンシングサガ3プロローグ」によれば、古くは海賊の拠点であったエデッサ島をメッサーナ王国が占領し、そこに海上監視のために建てられた要塞である、とのこと。トリオール海と温海の堺あたりに位置している。
初期資料には名前があるものの、ゲーム中では1mmも出てこない場所です。
設定上では海賊ジャッカルの拠点だったそうで、ジャッカルがブラックによって殺害された後、王国軍が占領したものと思われます。
妄想の域は出ませんが、殆ど語られていないルートヴィッヒ周りやジャッカル周りのイベントがここに設定されていたんじゃないかな、と思います。
場所的には温海とトリオール海の海峡を航行する船舶をしっかり監視できるベストポジションなので、当然要所となるべき場所ですね。
ちなみに、リマスターで追加された暗闇の迷宮は、このエデッサ要塞があったはずの位置に設定されているようです。
・トリオール海
四つの内海の一つであり、最も小さい内海。他三つの内海を繋ぐ中心にある。北西に行けば静海、南西に行けば温海、北東に行けばヨルド海へ繋がる。
公式には名称以上の設定はありませんが、マップを見る限りは「トリオール海を制するものは世界を制する」と言っても過言ではないだろうと思われる最重要海域ですね。
この海域の重要性を取り巻くドラマやイベントなど、考え始めたらキリがありません。エデッサ要塞もきっとそうした中で生まれた場所だと思います。
四つの内海自体、構造としては西の西大洋にバンガードを介して繋がるのみの閉ざされた海域であり、現実でいうところの地中海を思わせます。大地の鎖を断ち切ったバンガードの跡地、いわばバンガード海峡とでもいうべき場所が、そのまま現実世界のジブラルタル海峡というわけですね。
とするとトリオール海は現実だと、イタリア南東のイオニア海といったところでしょうか。
北はアドリア海、東はエーゲ海、西はティレニア海につながり、非常に重要な海路です。
その立地が担う役割を思うと色々と妄想エピソードは捗るのですが、蛇足すぎるのでこの辺にしておきます・・・笑
・魔王殿
NTT出版「ロマンシングサガ3プロローグ」によれば、魔王によって旧メッサーナ王宮が破壊され、その上に建てられたという魔王時代の建造物。廃墟となった城内には魔物が棲みつき、最近は怪しいローブ姿のものたちも見かけるという。
原作舞台から六百年の昔に、魔王の出現と共に建てられた建造物。
物語でも大抵は序盤に訪れることになり、その禍々しくも壮大な景観には、度肝を抜かれたものです。
魔王殿地下まで含めて作中最も巨大なダンジョンであり、NTT出版「ロマンシングサガ3完全攻略編」では他のマップを圧倒する7ページにも及ぶ解説がなされています。他ダンジョンは3ページ以内に収まります。
魔王殿最大の謎といえば、そもそも「どうやって建てられたのか」という点でしょう。
あんな巨大建築物、真っ当に建築しようとすれば数十年は下らない規模であることは明白ですが、魔王が活動した期間そのものは非常に短く、NTT出版「ロマンシングサガ3プロローグ」の各地年表を見る限りは僅か一年程度と見受けられます。
普通に考えて、その期間にこの建造物が完成するわけはないですね。
となると、魔王去し後にも建造が続けられ数十年の時を経て完成した、というのが現実的な見方でしょうか。魔王殿は実際に魔王が住んだことはなく、その威光を示す象徴として建てられた、という見解ですね。
が、自分で言っておいてなんですけど、これは違うんじゃないか、と思います。
第一に、そもそも四魔貴族というかアラケスが魔王に対して「去った後も向こう数十年かけて魔王の威光を示すための建造物を建てる」ような忠誠を誓っているとは到底思えないからです。
第二に、原作最終盤にアラケス本体と戦う舞台が、まるで魔王殿そのものだったこと。他の四魔貴族は彼らの居住地そのままなのに、なぜアラケスだけ「魔王の象徴とされる魔王殿」なのか。これは各々の住居に居る他の魔貴族と全く違う点であり、大いなる違和感です。
これらから導き出される推論として、「魔王殿」というのはあくまで人間がつけた俗称であり、その本質は「アラケス城」なのではないか、ということが考えられます。
魔王殿に限らずですが、海底宮や火術要塞、ビューネイの巣などは「魔王がアビスゲートを開いたことによって世界に突如現れたアビスの建造物」だと思われます。
魔王殿もそうして世界に突如現れたものであり、「建てられた」というより「出現した」というのが正確な表現なのではないか。
つまりそれは元からアビスにあったものであり、魔王とは本来関係のないものではないか。
それが人間からたまたま魔王殿と呼ばれよとも、特段アラケスとしては気にするようなところではなかったのではないか。
こう考える方が、自然であろうと思います。
魔王殿という名前から「魔王所縁の地」と思いがちですが、実際はてんで関係ない。でもその辺の説明もなにもない。
いや、実にサガを象徴するような建造物ですね。
あ、もちろん管理人の妄想なので、実際は魔物に使役された人間がめちゃ頑張って建てたのかもしれませんけどね。
・洞窟寺院跡
NTT出版「ロマンシングサガ3冒険ガイドブック」や「ロマンシングサガ3完全攻略編」によれば、廃墟と化したいにしえの古代寺院の跡地とのこと。
妄想本編では展開の都合上ビューネイの巣と同様に登場していませんが、妄想設定の中では「ボルカノが旅の途中でここから死のかけらを拾い、モウゼスに持ち帰った」ということにしています。それが妄想的モウゼス騒動の原因という展開でした。
原作でも特段ストーリーに関わらないダンジョンですが、多くの門下生が通う道場として有名なのは言うまでもないでしょう。アスラ師範には毎度お世話になります。
そして外せないのは、最奥、死の祈りを捧げた先で邂逅するボス、ガラテアですね。アスペクト社「練磨の書」巻末索引では闇の聖母と語られ、その腕に抱くのはピグマリオンだとされます。
このことから原作における魔王の名をピグマリオンだとする説もありますが、管理人的にはそこは否定的です。神も確か、あれは死への畏れの化身のようなものだと語っていたとかいう話もありますね。
ガラテアとピグマリオンといえば、ギリシャ神話にて「己の創り上げた像を愛したピュグマリオンと、アフロディーテによって命を吹き込まれた像ガラテア」に行き着きます。他でいうと、ニンフとしてのガラテアでしょうか。原作ガラテアの特徴から見ても、元ネタとしては前者でしょう。
個人的に気になるのは、このガラテアに会うために必要な「死の祈り」を手に入れられるのが魔王殿である、という点です。
この点が魔王との結び付けをより強固にしているのは明らかですが、なぜ魔王殿なのか等は当然のように語られないままです。
と言うわけでこの先は当然の如く妄想垂れ流すのですが、個人的にはあの洞窟寺院はそもそも「魔王とは全然関係ない信仰の産物」であろう、と考えています。
原作には神王教があり、妄想作中では「聖王教」の存在も提言していますが、当然聖王以前にも世界には様々な信仰があったはずです。
そして古来より信仰とは、圧倒的な「何か」に向けられます。魔王及び四魔貴族の支配する時代であれば、それらが広く世界に齎した「死」と言うものに向けられたとて、何もおかしくはないでしょう。
生きるということそのものが苦しく、聖王が現れるまで全く救いのなかった、三百年という長い時間。
そのような地獄に生きる人類を何が救うのかといえば、それこそは「死」である。死こそがこの世という地獄から救われる唯一絶対のもの。
死を讃えよ。死は幸いである。いざ、幸いの地へ。
そのような「死への信仰」の本山であったと考えられます。
つまり魔王の出現によって興った信仰ではあるが、魔王と直接的な関わりはないもの。
その最奥にいるガラテアは正に、その信仰が注がれた「死という救い」を表す存在。
死を救いと信じて止まない母が、この世という地獄に生まれ落ちた幼い我が子を憂い、血の涙を流す。そして共に、幸いの地へ旅立たんと静かに祈る。そんな光景を彷彿とさせます。
そしてそのような救いをもたらすための祈りの一節が、魔王殿に記されていることの意味。
それはきっと、死への信仰深い信徒が、「この世という地獄」を象徴する建造物である魔王殿に敢えて記したアンチテーゼ。
この世という地獄を受け入れつつ、そこへ対抗する唯一の救いたる死へ捧げる祈りを、地獄の本拠地に記す。
なんと、なんと気高い反骨心でしょう。
ひょっとしたらあの部屋に彷徨く骸骨のどれかが、それを記して力尽きた信徒なのかもしれません。
・・・とまぁ、勝手にそのような妄想を繰り広げており、個人的にはかなり妄想捗るダンジョンです。

